小野さん、首藤さんが市長に報告

受章を報告した小野さん(右)、首藤さん(左)

 今秋の叙勲で瑞宝単光章を元別府市消防団団本部分団長の小野武治さん(79)、元別府市消防団第8分団1部副分団長の西尾忠正さん(79)、第35回危険業務従事者叙勲で瑞宝双光章を元消防長の首藤忠良さん(70)が受章し、代表して小野さんと首藤さんが22日午前10時30分、長野恭紘別府市長を訪問した。
 長野市長が「長い間、市民の生命、財産を、大切なものを守り抜いた功績が認められたものと思います。新型コロナウイルスが蔓延し、いつも通りの陛下へのご拝謁など叙勲の伝達が出来ない中、市民挙げて名誉ある章に御祝い申し上げないといけないと思います。これから後進の指導や、安全安心の啓発活動に力を発揮して下さい」とねぎらった。
 小野さんが「この度、具申にあたり温かいご推挙により、このように素晴らしい章を受章することができましたことに、心より感謝申し上げます。この受章を機に、これまで培ってまいりました『防災に対する知識』を、これまで以上に市民や地域住民のために役立ててまいりますことをお誓い申し上げます」と謝辞を述べた。
 歓談中、長野市長からコメントを求められた須﨑良一消防長と藤内英伸消防団長は2人の思い出などを話した。
 記念撮影後、小野さん(消防団歴39年)は「まさかと思いました。私の誕生日の11月3日に連絡がありました。昔は自営業の人が多く、私は『空きがない』と言われた。今は団員が少なくなったが、消防の設備は良くなったし、住宅用火災警報器などもあり、火災が少なくなった。消防団員が活躍しない(火事がない)方がいい。団本部に同級生の宗さん(元消防団長)が居て声をかけられた。家内に感謝していますね」。
 首藤さん(消防歴40年3カ月)は「消防行政に40年間、務めてまいりました。これまで出会った、私と関係を持った皆さまに感謝しています。これまでの経験を、この受章を機に、ますます精進して今後の地域防災、地域の発展のために微力ですが協力していきます。一番感謝を伝えたいのは、妻です。結婚して45年が過ぎますが、家庭を守ってくれたのは妻であり、どれだけ感謝しても感謝しきれない」とそれぞれ述べた。
 西尾さんは消防団歴36年2カ月。

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