市内14小学校で卒業式を挙行

南立石小学校では阿南校長から卒業生に卒業証書が授与された

 別府市内14小学校で24日、卒業式が挙行され、873人が学び舎を巣立った。
 南立石小学校(阿南清隆校長)では第120回卒業証書授与式が午前9時25分、同校体育館で行われ、68人が輝く未来への一歩を踏み出した。
 今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止として、マスク着用の上、手指消毒と検温を行い、在校生の出席はなく、保護者は1人のみ出席した。
 体育館に保護者や教職員の拍手が鳴り響く中、卒業生が体育館に入場した。
 国歌斉唱後、名前を呼ばれた卒業生一人ひとりに阿南校長から卒業証書が授与された。
 続いて、阿南校長が「誰も経験したことのない一年のスタートとなり、長い休業の後、ようやく学校に皆さんの声が戻ってきたのは6月の声を聞いてからでした。先生たちは学校が再開したときに、しっかりと君たちが学校生活に戻ってこれるようにさまざまなことを考えながら生活していました。君たちに『真実』『誠実』『謙虚』の3つの言葉を贈ります。長い人生の途中、視線を落とし周りを見渡して自分の立っている場所を確認することは大切なことです。そんなときに、この3つの言葉を思い出してくれたら嬉しく思います」と式辞。
 藤原碧海さん=前児童会長=が卒業記念品(パイプイス18脚)の目録を阿南校長に手渡した。
 最後に、卒業生全員で「別れの言葉」として6年間の思い出を発表し、途中、校歌と式歌「大切なもの」を全員で歌った。
 最後に、保護者や教職員からとても大きな拍手で卒業生は退場した。
 卒業生は各教室で、担任と最後の授業を行い、体育館に戻って記念撮影をした。その後、卒業生と家族は帰宅する際、職員室の前を通ると阿南校長ら教職員が拍手で卒業を祝った。