立命館アジア太平洋大学(APU)は1日、2021年度春の入学式をビーコンプラザで行った。卒業式と同様、リモートと会場の“ハイブリッド型”で実施した。新入生は983人で、うち外国人留学生は283人。
式は2部に分けて密にならないようにした。第1部は、アジア太平洋学部と大学院のアジア太平洋研究科で実施。米山裕学長代行(副学長)が「ご入学、おめでとうございます。世界から集まった学生と共に学ぶだけでなく、サークルやAPハウスでの生活、世界中で活躍する先輩方との交流など、学生生活のすべてを通じて異なる文化や価値観と出会い、知識を深め、人格を磨き、生涯続く友情を育む経験をするでしょう。APUの最大の魅力は、世界中から集まった学生がキャンパスで共に学び、交流し、友達作りが出来ることであり、これは簡単にオンラインで代替できるものではない。入国できない国際学生はしばらくはオンラインとなりますが、1日も早く皆さんをAPUキャンパスに迎え、全ての学生にAPUらしいキャンパスライフを満喫してもらいたいと願っています」と式辞。
在校生を代表して、上浦楓雅さん(アジア太平洋学部4回生)が歓迎の言葉をのべた。新入生を代表して、カーン・アノハ・パラモニタさん(アジア太平洋学部、バングラデシュ出身)が「APUの経験から新しい何かを得たいと思っています。お互いに幸せで、健康で、豊かな環境を作るために、ベストを尽くしましょう」。サイ・ウェイ・チェンさん(アジア太平洋学研究科博士前期課程、カナダ出身)が「社会的不平等に目を向け、あふれ出るエネルギーを、アジア太平洋地域のより公正で平等な社会を実現するために役立てていきましょう」とそれぞれ動画であいさつをした。
第2部は、国際経営学部と大学院の経営管理研究科の学生が出席。在校生を代表して、ビオニタ・サヤウィジャヤさん(国際経営学部3回生、インドネシア出身)が歓迎の言葉。新入生を代表して、下谷愛美さん(国際経営学部)が「1つ1つの経験をどのように捉えるのかは、自分の考え方次第。これから起る出来事をポジティブに考え、4年間を通して様々なことに挑戦し、沢山のことに生かせる貴重な経験になると思います。経験を自分自身の財産として、常に成長できるように努力していきたい」。シャウカット・マヌールさん(経営管理研究科、パキスタン出身)が動画で「はじめは、新しい名前を覚え、新しい町、言語、文化になれることは、私にも大変で押しつぶされそうになりました。しかし、私たちは皆同じ状況だということを常に忘れないで下さい。勇気を出して誰かと出会うための最初の一歩を踏み出して下さい。こんにちは、元気ですかというだけ。シンプルです。すべては始まったばかりです」とそれぞれのべた。