明豊高校野球部が選抜出場報告会

川崎監督(左)と幸主将に花束が贈られた

 第93回選抜高校野球大会で準優勝した明豊高校野球部の出場報告会が12日午後4時、ビーコンプラザフィルハーモニアホールで開催された。
 準優勝旗を持った幸修也主将を先頭に野球部が入場すると、出席者から大きな拍手が鳴り響いた。
 報告会では、お祝いのことばとして長野恭紘別府市長が「準優勝を勝ち取るために、選手はもちろん、二宮理事長先生、校長先生、監督さん、部長さん、コーチの皆さん、保護者の皆さん、そして関係するすべての皆さんが、選手のために一生懸命頑張ってこられたことが今回の成果につながった」。
 西謙二別府商工会議所会頭は「別府市民に感動、元気を与えてくれて、ありがとうございます。今回の準優勝は、このコロナ禍の中で別府市民に勇気と元気を与えてくれたと思っております。夏に向けて頑張っていますが、出来れば夏に日本一、優勝を目指して頑張って下さい。けが無く、選手一丸となって頑張って」とそれぞれ述べた。
 戦績・結果の報告として川崎絢平監督が「選抜に、3年連続で出場させていただきました。初戦の東播磨に勝利した後、自分の予想以上の生徒が成長を披露してくれました。市立和歌山、智弁学園、中京大中京に勝ち、生徒が持っている力の100%近い力を常に甲子園という大舞台で出してくれました。決勝戦の東海大相模戦は惜しくも負けましたが、大舞台でこちらが想定してこういう試合になったらいいなというような試合をしてくれましたので、いま持てる力は十分に発揮してくれた」
 「今年のチームは、飛びぬけた選手はいません。まさしく全員野球。試合に出る生徒、控えに回る生徒、応援に回る生徒、スタッフのそれぞれが役割を分担して、それぞれの与えられた場所で、全力を尽くしてくれた。その積み上げが今回の成績だった。史上初、決勝まで戦ってノーエラーという成績に関しては誇りに思う」
 「24日から、九州大会が始まります。まだまだ課題が多くあり、皆さんの期待に答えられるよう、少しでも地域の力になれるよう、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。夏に向けては、目標が『日本一』しかありませんので、一からしっかり積み上げていく」と話した。
 野球部へのインタビュー後、幸主将が「この大会を通して、沢山の応援や声援、ありがとうございました。大会中、別府の皆さんが応援して下さっていることも本当に嬉しかったです。東海大相模戦でサヨナラ負けをして、相手チームが喜んでいる姿を目に焼き付けて、全員、別府に帰ってきました。あの負けがあったから、夏の甲子園で優勝できたと言えるように、これから夏に向けて頑張りたいと思います」と決意表明をした。
 登壇者を代表して、川崎監督と幸主将に花束が贈呈された。
 続いて、岩武茂代明豊高校校長が「決勝戦では敗れましたが、子どもたちはそれぞれ力を発揮して準優勝という本当に素晴らしい成果を手にすることが出来ました。皆さんの応援のおかげだと心より感謝しています。子どもたちは寮から明豊球場まで走っていきますが、その間、多くの市民の皆さんから応援の言葉をかけていただいています。これから夏の大会に向けて、今回の悔しかった思い出が素晴らしい形で花開くように、子どもたちは精進しますので、応援お願いします」とお礼の言葉を述べた。
 最後に、登壇した野球部関係者、部員が退場し、報告会を締めくくった。