大分県はこのほど、3月の宿泊客等の動向についての速報値を発表した。
全体では、23万3594人で、前年同月と比べて0・1%減となる見込み。昨年は、ゴールデンウイークを前に緊急事態宣言が全国で発令された影響を受けて、4月から落ち込んだが、6月からは徐々に上がり、11月をピークに、新型コロナウイルスの第3波が全国的に訪れたことから、また減少傾向になっていた。2月よりも約10万人増えた。
外国人宿泊客は、以前として観光目的での入国が出来ないため、国内にいる外国人が訪れているのみで、1560人と前年同月と比べ、46%減となる見込み。一方、日本人客は23万2034人と前年同月比で0・5%増を見込んでいる。地域別でみると、一番多いのは、福岡県で7万8331人(前年同月比2・8%減)で、次いで多いのは、県内からで3万9303人(同49%増)となっており、近場で旅行を楽しんでいる人が多いとみられる。
有料観光施設の入場者は、30万3644人。休廃業・未提出施設を除いて算出しているため、単純に比較はできないが、前年同月と比べて31・1%増となる見込み。
全国的には、変異株(疑いを含む)の感染拡大が進み、まん延防止等重点措置や一部では三度目の緊急事態宣言の発生も懸念されている。
大分県では、県民向けの「新しいおおいた旅割」を実施していることから、ゴールデンウイークは県内でのプチ旅行を楽しむ人が増えるのではと期待されている。