障がい者スポーツ指導20年を称え功労章

20年の指導者としての功労が認められ受章した渡邉さん(中央)

 日出町真那井の渡邉清美さん(71)が20年の長きにわたる障がい者スポーツの指導者としての功労が認められ、日本障がい者スポーツ協会功労章を受章し、20日午後4時、本田博文町長に報告をした。
 渡邉さんは22歳の時に競技ボウリングを始め、25歳から体力づくりのためにボクシングもしていた。2001年に第1回全国障がい者スポーツ大会が開催されるに当たり、選手強化のため、県ボウリング協会から障がい者のボウリング指導をしてほしいと頼まれた。当時、杵築支部長を務めていた。
 その後、試行錯誤しながら指導を続け、全国大会で個人優勝や3人チーム戦の3連覇達成など、全国トップクラスの選手たちを育て上げた。一時、監督を辞めていたが、復帰し、現在も指導に当たっている。
 渡邉さんは「最初は、障がいのある人と接したことがなかったので、お断りしたのですが、どうしてもと言われ。こちらが分かっているつもりで話をしていても伝わっていなかったり、2年間はとても大変でした。保護者にも一緒に教え、練習場以外でゆっくり伝えてもらったりした。好きなことをやっていたから、20年も続けられたのだと思う。選手に恵まれ、結果が出たことも大きい。選手の成長に保護者も喜んでくれて、うれしく思っている。続けられる限りは続けていきたい」と話した。
 本田町長は「障がいへの理解や障がいのある人の社会参加にご尽力いただき、ありがとうございます。日出町全体のボウリング競技の向上にもご尽力をいただいています。卓越した指導力をお持ちだと思っています。今後とも、競技力向上にご協力をお願いします」と労った。