大分県と大分市は28日に1286件、29日に1185件のPCR検査等を行い、大分、別府、日田、臼杵、佐伯、由布、宇佐、豊後高田、杵築、国東の各市と日出、玖珠の両町で10歳未満から80歳以上の男女計75人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。28日は34人、29日は41人の感染者で、80歳以上の男性が亡くなった。
現在、感染状況を示すステージは「2」だが、病床利用率は36・2%で、「ステージ3」の基準になっており、10万人当たりの1週間の新規感染者は30・22人で、「ステージ4」の基準になっている。また、カラオケ喫茶や結婚式の2次会などでクラスター(集団感染)が次々と感染している状況で、特にカラオケ関連の感染者は104人にのぼる。ゴールデンウィークに入り、人の往来も激しくなることが予想されることから、県では「ここが正念場」として、さらなる感染予防対策の徹底を呼びかけている。
別府市は15人。家庭内感染が4件、知人からの感染が4人、職場、カラオケ関連で各1人ずつ、感染経路が分かっていない人も5人いる。大分市は39人、日田市9人、臼杵市、佐伯市、由布市が各2人、宇佐市、豊後高田市、杵築市、国東市、日出町、玖珠町は各1人となっている。
2日間の新規感染者のうち、感染経路が分からない人が31人と多いが、家庭内感染も23人と多くみられる。連休で人が集まる機会も増えることが予想され、親族内でも大勢での会食など注意が必要となる。