パソコンの偽警告に気をつけて

偽警告画面の一例=IPA、JC3のホームページより掲載

 大分県内で今年に入り、パソコンの偽警告によるサポート詐欺が発生している。5月末時点、被害を公表している件数は6件。
 別府警察署管内の公表している被害は1件あり、被害額は6万円。未遂は2件あり、いずれも詐欺と見抜いて被害に遭わなかった。また昨年は未遂が1件だった。
 偽警告画面は、画面が揺れ動いたり、警告音が鳴る場合があり、画面上に「シャットダウンや再起動しないでください」などの警告文と連絡先が表示される。犯人側が遠隔操作ソフトを悪用していることがあり、偽警告画面に驚いて画面上の連絡先に電話をすると、ウイルス対策を行うと偽って「遠隔操作ソフト」をインストールするよう指示される。インストールした際、接続に必要なパスワードなどの情報を教えてしまい、その後、遠隔操作を行い、ウイルス対策を行ったと偽ってサポート費用やインストールしたソフトの代金を請求される。
 日本サイバー犯罪対策センターは「被害に遭わないためには、突然、警告画面や当選画面などが表示されたとしても、慌てずに行動することが重要。偽の警告画面や『○万円、○ポイント当選』などは、ブラウザを閉じたり、パソコンを再起動することなどにより、表示されなくなりますので、慌てて画面に表示された電話番号へ連絡したり、クレジットカード情報等を入力しないでください」
 「電話の指示により遠隔操作するソフトウェアをインストールしてしまった場合、パソコン内の情報窃取やマルウェアへの感染等のリスクとなることから、各種アカウントのID・パスワードの変更、パソコンのリストアなどの処置を講じるようにしてください」と呼びかけている。