日出町は、学校給食センター落成式を21日午前10時、藤原の現地で開催した。関係者約50人が出席した。
旧学校給食センターは、昭和58年に建設され、老朽化が進んでいることや学校給食の衛生基準も満たしておらず、空調設備がないことから、働く職員にとっても厳しい環境にあった。
新しい施設は、鉄骨造2階建て、延べ床面積は約2070平方㍍。ドライシステムを導入し、床を常に乾燥状態に保って細菌の繁殖を防止。アレルギー食専用調理室を備え、特定アレルゲンの混入を防ぐ。検査室や下準備室は野菜と肉・魚を別にし、和え物室、煮炊き室、揚物・焼物・蒸物室を分け、最新のスチームコンベクションオーブンを導入したことで、これまで出来なかった調理が出来るようになり、メニューに広がりが出る。2階の会議室からは調理室が見学出来るようになっている。
幼稚園5園、小学校5校、中学校2校に配食。1日約2700食を調理し、最大3200食の調理が可能となる。設計・監理は株式会社楠山設計九州支社、施工は株式会社上野建設、厨房機器はタニコー株式会社が担当。総事業費は約16億円。
本田博文日出町長が「旧センターは築37年が経過し、厨房をはじめ様々な設備は故障が多く、対応を余儀なくされていました。昨今の学校給食に求められる調理が難しくなっていたことから、建て替えは急務でした。学校給食は、育ち盛りの子どもたちの健康増進などに大きな役割を持つだけでなく、一緒に楽しく食べる体験を通じて、望ましい食習慣を身につけ、豊かな人間性を育てるなど重要な役割を担っています。次の時代を担う子どもたちのために、その機能を十分に発揮してくれると思います」とあいさつ。
来賓の池田淳子町議会議長と三浦正臣県議会副議長が祝辞を述べた。引き続き、施設内の見学も行われた。