明豊高校野球部は31日午前9時、火男火売神社で第103回全国高校野球選手権大会の必勝祈願を斎行し、部員、指導者、学校関係者ら100人が出席した。
駐車場に集合した部員らは順次、神社の鳥居をくぐった。
加藤兼司宮司が、選手らの健康や甲子園での健闘を願った祝詞を読み上げた。岩武茂代校長、赤峰淳野球部長、川崎絢平監督、幸修也主将の順番で玉串を捧げて、甲子園での勝利を祈った。
必勝祈願が終わり、加藤宮司が「久しぶりに春夏連続で甲子園に出場します。全国の強豪が『打倒、明豊』と牙を研いでいます。どこと当たっても苦戦すると思います。上を見ないで、目の前の1戦を大切にして下さい。君たちがコロナ禍の中で野球が出来ることに感謝し、その環境を作っている両親、監督、応援してくれている周囲の方々、在校生らに感謝し戦うことで、結果がついてくると思います」と選手らを応援した。
川崎監督は「ここで必勝祈願をしていただき、緊張感が増すという気持ち。やるべきことをやって、しっかり準備して臨みたい。春よりも力をつけましたが、他の学校も力をつけてきている。選抜に出ていなかった学校も力があるので、目標に届く準備はしていますが、1試合に全力を尽くすことが上につながっていると思います。選抜のようにすべてが上手くいくとは思っていませんし、いろんなことが起こるのが夏の大会。どんな状況にも対応できるような準備をする」。
幸主将は「1戦1戦が勝負になって来るので、1戦1戦に勝利し、大分県に『深紅の大優勝旗』を持って帰りたい。春に準優勝と悔しい思いをして帰ってきて、その思いを胸に練習をしてきました。『春の負けがあったから、最後は優勝できた』と言えるようにしたい」と決意を述べた。