大分県は、令和3年8月の宿泊客等の動向の速報値を発表した。7月から第5波と呼ばれる感染拡大傾向が始まったことから、7月と比べると微減しているが、前年と比べると増加傾向にあることがうかがえる。
8月の宿泊客数は、23万1012人で、前年同期と比べると23・9%増となる見込みだが、7月と比べると、4626人減。そのうち、日本人宿泊客は23万149人で、前年同期比24%増加。一方で、未だに観光での入国規制が続いていることから、外国人宿泊客は863人と低調だが、前年同月と比べると11・2%増となった。
有料観光施設(29施設)の入場客数は、40万1300人で、前年同月比19%となる見込み。うち、屋内施設は59・4%増加したが、屋内施設は8・3%減少となっている。
感染状況によって、宿泊客数などは増減をしている。9月中旬頃から感染状況は落ち着きを見せており、「新しいおおいた旅割」も再開されることから、9月以降は再び宿泊客数は増えることが見込まれる。全国的にも、ワクチン接種の浸透により、行動緩和が検討されており、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の緩和や解除も考えられ、旅行需要は高まると見られている。
これまで、宿泊施設からのクラスター(集団感染)は発生していない。各施設ともに感染予防対策をしっかりとしながら、客を受け入れる準備は県内でも進められている。