杵築市選挙管理委員会(吉廣昌典委員長)は4日午後4時、杵築市役所で杵築市長選挙の当選証書授与式を行った。
杵築市長選挙は、現職の永松悟氏(67)が新人に約2千票差で勝利した。
吉廣委員長が「激しい選挙でしたが、当選おめでとうございます。市長の任務は、市民の生活と福祉の向上を図ること。信頼と期待に応え、リーダーシップを発揮し、住んで良かったと思えるまちづくりに尽力をしてください」とあいさつ。
授与式終了後、記者会見に臨んだ永松市長は「市政への批判があることは、真摯に受け止めなければいけない。財政運営については、破綻しないために、早めにブレーキを踏んだという自負がある。情報の出し方、説明の仕方に課題があったと思っている。私はアナログ人間で、SNSを活用した情報発信力に欠けているので、新たにチャレンジした方が良いと思っている」と話し、今後も行財政改革の継続とデジタル化を進めることで、職員が地域に出かけるアウトリーチ型の取り組みを強化して、地域と協働して課題解決に努めたいとした。
また、今回、初めての選挙となったことについて「(選挙をして)良かったと思う。いろんな声を聴くことが出来た、充実した1週間だった。選挙を勝ち抜いて市民の負託に応えることが大切。市長という公職に就く者が、選挙の洗礼を受けずになるというのは、脆弱性があったと思う」と振り返った。
当選証書授与を手にして「責任の重さ、大きさを改めて肝に銘じ、身の引き締まる思い。市長職をまっとうしていきたい」と語った。