日没が早くなる夕暮れから夜間帯に多発する歩行者事故などを防止しようと1日から、大分市の路線バスで高校生が交通安全を呼びかける車内放送が流れる。
大分県警察による初めての取組で、アナウンスは大分県立大分舞鶴高校放送部の3人が務めた。
対象は、大分バス株式会社(115系統)と大分交通株式会社(8系統)で、バス通学の生徒が利用の多い路線で流す予定。
秋の全国交通安全運動最終日の9月30日午後3時、大分市要町の貸切バス駐車場・路線バス待機場で大分舞鶴高校放送部員3人が車内放送を実際に披露した。別府市内の亀の井バス株式会社(65系統)、大分市内の大分バス、大分交通が参加した。次のダイヤ変更まで流れる。
大分バスに後藤京子さん(16)、大分交通に牧莉彩子さん(16)=いずれも部員=が乗車し、反射材の着用を促した。
亀の井バスで車内放送を担当した坂本万葉さん(17)=放送部長=は「とても緊張しました。自分の声が聞こえたら、嬉しいような恥ずかしいような。しかし、今回のような機会を与えて下さったことに大きな経験になっている。1件でも交通事故が減ってくれたらと思い、読みました」と話した。
藍京誠治県警本部交通企画課課長補佐は「舞鶴高校放送部は技術が高い。県民に交通安全の思いを伝えてほしい」と述べた。
亀の井バスでも坂本部長が読んだが、同バスでは昨年4月からフリーアナウンサーが吹き込んだものが流れている。