明豊高校看護科は、第19回戴帽式を28日午後2時、明豊中学・高等学校体育館で開催した。看護科2年生の33人が看護師を目指してナースキャップをもらい、現場実習へ参加する。
国歌を斉唱し、戴帽の儀では、岩武茂代校長が生徒1人ひとりの頭に純白のナースキャップをのせ、生徒はナイチンゲール像から聖火をロウソクに灯した。全員で「わが生涯を清く過ごし、わが任務を忠実に尽す」などとしたナイチンゲール誓詞を読み上げた。引き続き1人ひとりが「患者様に寄り添える看護師になりたい」「必要な援助の手を素早く差し伸べることができる看護師になりたい」「笑顔と明るいコミュニケーションを通して、患者様やご家族に元気を与える看護師になりたい」など、灯火によせて思いを一言ずつ述べた。
岩武校長は「ナイチンゲールが後に続く看護師たちに残した言葉で『あなた方は、進歩しつづけない限りは、退歩していることになる。目的を高く掲げなさい。あなたの生涯を通じて、この最初の1年に築いた基礎の上に立って、自分を訓練し続けなればなりません』とあります。まずは基礎をしっかりと身に着けてください。病院での実習は大きな意味を持ちます。謙虚に貪欲に学ばせてもらって下さい。実習が厳しいのは当たり前。プロの看護師を目指して、知識、技術、心を磨き、将来素晴らしい看護師となることを心から願っています」とあいさつ。来賓の寺岡悌二別府市教育長が祝辞を述べた。
3年生を代表して、足立華さんが「純白のナースキャップをもらい、喜び、感動、不安を胸にナースの道を歩きだしたことを自覚したと思います。コロナ禍で温かく迎えてくれる病院や患者様に感謝を忘れないで下さい。辛く、悩むこともあると思いますが、そんな時は、仲間を思い出してください。決して1人ではないことを忘れないで」と激励。
2年生を代表して、内田凛さんが「うれしさと同時に、命にかかわることへの責任の重さを感じています。中学2年の時の職場体験での看護師の姿に憧れ、看護師の道を志ました。どんな時も気配り、心配りを忘れず、患者様の心の支えとなり、臨機応変に対応できる、人から必要とされる看護師になりたいです。学んだことを実践する時が来ます。辛い時こそ仲間と強力して、明るく元気に頑張っていきます」とお礼を述べた。
引き続き、代表者によるナイチンゲールへの献花が行われた。戴帽式を終えた2年生は、今後、病院実習がはじまる。