11月は「児童虐待防止月間」。毎年、児童福祉関係者らが歩いて児童虐待防止を訴える「オレンジリボンたすきリレー」を行っている。例年、別府市役所から大分県庁までみんなで歩いているが、今年は新型コロナウイルスの感染予防対策で、5日に大分市の田の浦海岸に約130人が集まり、街頭啓発を行い、大分県、別府市、大分市に宣言書とたすきの手渡しを行った。
別府市役所には5日午前11時半に関係者が訪れ、代表して9人が阿南寿和副市長に宣言書を手渡した。
江口敏一乳児院栄光園施設長が「オレンジリボン運動は、『こどもの虐待のない社会』を目指す市民運動で、こどもたちの明るい未来を表しています。私たちは気持ちを一つにして、広く県民の皆さんへこども虐待の防止とこどもの権利擁護を訴えていきたいと思い、この取り組みを継続していきます。社会的擁護を担う児童福祉施設の職員や里親は、こどもの暮らしを守る最後の砦として、施設内虐待やこどもの権利侵害の廃絶を目標にすることを誓います」と宣言文を読み上げ、阿南副市長に手渡した。
阿南副市長は「児童虐待が連日のように報道され、胸を痛め、やりきれない気持ちでいっぱいです。みんなで協力をして、出来る限りの支援をしたい。次代を担う子どもたちが心身ともに成長できるようにしたい」と述べた。