熱中症予防、消防本部が注意喚起

熱中症搬送者は7月末まで24人

こまめな水分と塩分補給

別府市消防本部が注意を呼びかけ

熱中症予防を呼びかける
総務省消防庁のポスター
=同庁ホームページより

 別府市消防本部警防課は5日、熱中症による搬送者数(速報値)を発表した。
 昨年7月末までの搬送者数は52人だったが、今年は7月末の時点で24人と、28人減少している。これは梅雨入りが昨年より21日遅く、梅雨明けが15日遅いことから、暑くなる日が遅かったため、搬送者が少なかったと推測される。今後は暑い日があると予想されるため、搬送者数が増える可能性がある。
 搬送者の年齢区分は、7歳以上18歳未満の少年が2人、18歳以上65歳未満の成人10人、65歳以上の高齢者が12人となっている。
 男女別では、男性、女性ともに12人ずつとなっており、性別に関係なく熱中症で搬送されている。
 発生場所として、不特定多数が出入りする飲食店や公衆浴場などの屋内部分・小学校などの教育機関・住居などの「屋内」で13人、道路工事現場などの仕事場・不特定多数が出入りする駅や競技場などの屋外部分・道路などの「屋外」で11人と、屋内の方が多い。
 傷病状況は、死亡ゼロ、3週間以上の入院が必要とする重症ゼロ、1日以上の入院が必要とする中等症8人、入院の必要がない軽症16人となっている。
 また、総務省消防庁は7月22日から28日までの都道府県別の速報値を発表した。
 それによると、大分県内の搬送者数は80人で、うち中等症32人、軽症48人。また、全国では5664人が搬送されており、昨年と比べて1万785人減少している。
 大分県内の搬送状況は、新生児・乳幼児ゼロ、少年11人、成人21人、高齢者48人。
 発生場所は、住居29人、工場などの仕事場6人、農畜産の仕事場1人、教育機関3人、公衆屋内6人、公衆屋外17人、道路11人、その他7人と、住居での搬送が最も多い。
 髙橋尚敏別府市消防本部警防課長は「こまめな水分と塩分の補給を、心がけて下さい。梅雨明け以降、急激に熱くなり、多量の汗をかくことで熱中症になりやすくなります。屋内では、クーラーがあれば命を守るためにも稼働させて、クーラーのある部屋以外も冷やすように扇風機で空気の循環を。屋外では木陰で休むなど、体調管理して下さい」と話している。

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