別府市教育講演会、松原聡東洋大学副学長が講話

講話する松原聡東洋大学副学長
370人が参加した市教育講演会

 別府市教育委員会は「令和元年度別府市教育講演会」を8日午後1時半、別府市中央公民館大ホールで開催し、370人が参加した。
 はじめに、寺岡悌二市教育長が「子どもたちを取り巻く教育環境は、複雑で多岐にわたっており、来年からは新学習指導要領が行われます。対話的な深い学びを進める授業に変わってきます。情報化に対しては小学校でのプログラミング教育、国際化に対しては小学校3年生から外国語活動が入ってきます。情報には陰と陽がありますので、しっかりとモラルの教育する必要があると思います」とあいさつ。
 来賓の水谷浩一大分大学教育学部同窓会別府支部長、溝部敏郎別府市小・中学校校長会長、大塚俊夫別府市PTA連合会会長が紹介された。
 講師は、東洋大学副学長の松原聡さんが務めた。
 「これから人工知能(AI)時代が来る。電話営業員、タクシー運転手、データ入力者などがAIに代わられる仕事となり、子どもたちの65%は、今存在しない仕事に就くという」と話した。
 AI時代に求められる能力として、さまざまな情報や出来事を受け止め、主体的に判断し、自分を社会の中でどのように位置づけ、他者と一緒に生きて、課題を解決していくための力が必要となる。
 「生きて働く知識や技能の習得するなど、新しい時代に求められる資質・能力を育成。知識の量を削減せず、質の高い理解を図るための学習過程の質的改善することが、主体的、対話的で深い学びの視点から学習過程の改善となる」と話した。
 多くの人が参加しており、熱心に聞き入っていた。

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