市水道局災害実動訓練に25人参加

市水道局西側駐車場で6リットルの給水袋に給水した

 別府市水道局は令和元年度防災実働訓練を22日午前9時半から、市水道局や朝見浄水場で実施し、水道局職員や委託業者の計25人が参加した。
 大分川に係る水道施設の損壊及び水質事故など、災害発生時に大分県企業局と別府市水道局との間で、より緊密な情報伝達を図り、応急対策活動を適切に行い、断水を想定した応急給水作業を迅速・的確に行うことが目的。
 訓練は、四国沖を震源とする地震が発生。県内で最大震度6強、別府市で震度5強を観測した。揺れにより、大分川に係る導水路の法面が崩落し、土砂で導水路がせき止められ、配水管が破裂し断水が発生―と想定。
 午前9時半、地震が発生したとして、職員が机の下にもぐるなど命を守る安全確保行動を実施。その後、各課が初動体制に入り、職員・委託業者・お客さまの安否確認や対策室の設置などを行った。
 応急給水訓練として、断水した避難所に組み立て式給水タンク(貯水量1000㍑)が完成。給水車(積載量1800㍑)が到着すると、タンクに給水した。その後、タンクから給水袋(6㍑)一つずつに入れた。
 応急復旧訓練では、配管から水道水が漏れていたため、職員が応急処置をした。
 その後も訓練は続き、市水道局と朝見浄水場と連絡を取り合い、連携を確認した。
 中野義幸市水道企業管理者は「毎年同じような訓練をしているが、実施している職員を変えており、技術の習得に努めている。災害時でも安定的に供給できるようにしていく」と話した。

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