別府市、別府市教育委員会、市人権問題啓発推進協議会は、令和元年度の差別をなくす市民の集いを22日午後1時半から、ビーコンプラザで開催した。
橋垣秀則全国隣保館連絡協議会副会長で九州ブロック協議会会長、福岡県嘉麻市立嘉穂隣保館長が「そうだったのか!部落差別問題~同対審答申から部落差別解消推進法へ~」と題して講演した。
橋垣さんは、「被差別部落を確定させたのは、江戸時代だと思う。しかし、当時は差別はゆるやかなもので技術者集団であり、それほど暗いイメージでもなかった。その後、仕事がなくなるなどして、生活が苦しくなったのは明治以降。差別はなくならず、日本発の人権宣言である『水平社宣言』が行われた」と歴史的背景について説明。
同和対策特別措置法や部落差別の解消の推進に関する法律などが次々とつくられ「ハード面は解消できても、ソフト面では解消できていない。差別は人が作ったものなので、解決できるのも人。差別のないことが当たり前の世界に、よりよい地域づくり、仲間づくりが必要だと思う」と話した。