別府警察署(佐藤由布美署長)は30日午後1時15分、特殊詐欺被害を未然に防止した宇都聡さん(22)=野田、会社員=と河津愛さん(32)=石垣東1丁目、パート従業員=に感謝状を贈った。
感謝状を手渡した佐藤署長は「特殊詐欺の被害が無くなりません。そのような中で、地道な声かけをして効果を出しているのがコンビニです。架空請求詐欺では電子マネーを購入する手口が多いので、未然防止をしていただいたことが他の店舗でも広がったら、被害が少なくなると思います」と述べた。
今月21日夕方、セブンイレブン別府石垣東3丁目店に小走りで来店した50歳代後半から60歳代前半の男性が、急いだ様子で7万9千円分のウェブマネーを購入しようとした。レジで対応した河津さんは、顔見知りだった男性の行動を「おかしい」と感じ、積極的な声かけをした。話を聞くと特殊詐欺の可能性があると思い、宇都さんに相談。宇都さんは別府署に通報し、2人で男性から話を聞き、諭した。迅速かつ適切な対応で、特殊詐欺の未然防止に貢献した。
宇都さんは「男性が『すぐに買っていかないといけない』と焦っていたので、怪しいと思い対応しました。購入するウェブマネーが高額だったので、詐欺に遭わなくて良かった」。
河津さんは「高額だったので、対処できて良かった。報道で特殊詐欺被害防止を見ることがあるが、身近で遭って怖くなった。今後も同様のことがあれば、対処したい」とそれぞれ話した。