ウェールズ勝利で8強

華麗なパスさばきを見せて観客を沸かせたウェールズ
試合前には、フィジーのハカ「シビ」が披露された
歌声で声援を送るウェールズのファン

 ラグビーワールドカップ2019日本大会・大分大会はプール戦最後の試合となる第3試合、ウェールズ対フィジーが9日午後6時45分から、昭和電工ドーム大分で開催された。3万3379人(主催者発表)が訪れた。29ー17でウェールズが勝利して、準々決勝への進出を決めた。
 試合前には、フィジーが「シビ」と呼ばれるハカを披露して、会場を沸かせた。試合開始わずか3分14秒で、フィジーのジョシュア・トゥイソバ選手がトライを決めて先制すると、またもフィジーのキニ・ムリムリバル選手が続けてトライ。ウェールズも負けずにジョシュ・アダムス選手が2連続でトライを決めると逆転に成功。前半は14ー10でウェールズがリードして終了。
 後半に入っても、リース・パッチェル選手がペナルティキックを決めると、アダムス選手がこの日3本目のトライでフィジーを突き放した。ウェールズは4トライを決めて29ー17でフィジーを下した。これにより、ウェールズは、オーストラリアとともに8強入り、フィジーは3年ぶりの8強入りを逃し、予選敗退が決まった。
 一方で、前半から激しい展開となり、ウェールズ側は前半にケン・オーウェンズ選手と後半にジェームズ・デービス選手が、フィジー側も前半にテビタ・サブンバティ選手とセミ・クニタニ選手がイエローカードで退場するなど、お互いに厳しい状況の中で、世界ランキング2位のウェールズが実力を発揮して、熱戦を制した。
 試合終了後は、ウェールズの選手が左右に分かれて花道を作り、善戦したフィジーの選手を讃える場面があり、まさに「ノーサイド」の精神を示した。

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