東山小学校でオリジナル劇

児童が「みんなでつくろう!ワンチーム!」と言い締めくくった

 市立東山小学校(赤峰三代子校長)の児童31人が開校までの歴史を振り返る創作劇「すてきな東山」を11月23日、同小体育館の文化祭で演じた。
 同小は山間部に位置しており、地域住民の長年の尽力で約20年前に開校した。今も温かな思いに支えられており、文化祭で住民約200人に披露したほか、文集に記して学校の歴史として残す。
 劇は、学校の成り立ちに興味を持った5、6年生がアイデアを出し合った。元校長などから話を聞き、開校までの約10年間、地域の人たちの話し合い、市への陳情を経て、開校にこぎ着けたことを分かった。阿蘇くじゅう国立公園に位置するため、建設許可を求めて当時の環境庁まで足を運んだ。その当時の様子を、児童が地域住民や教育委員を熱演し、最後に「毎日、いろんな国や文化の違いを超えて、仲良く遊んだり、時にはけんかしたりしています。でもお互いを認め合う気持ちがあれば、自分の国も友だちの国も大切にできる。きっと仲良くできる、こんなすてきな東山。みんなでつくろう!ワンチーム!」と声を合わせた。劇を見ていた住民の中には、当時を思い出して涙する人もいた。
 西小野獅恩さん(11)=5年=が「大成功に終わった。面白くしたところは、笑ってくれた。劇が終わって、地域の人が来て褒めてくれた。劇は、緊張したがうまく出来た」。
 ロジャース沙綾さん(11)=同=は「東山小学校に、すごい歴史があり、驚いた。地域の人が喜んでくれて嬉しかった。最後の文化祭だったから、良い成果が出たし思い出に残った」とそれぞれ感想を述べた。
 今後、学校の歴史や劇のシナリオをまとめた文集を作り、住民らに配布する予定。

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