別府市とタニタヘルスリンクが協定

包括連携協定に署名した長野市長(左)と丹羽社長

 別府市とタニタヘルスリンク(THL)=丹羽隆史代表取締役社長、東京都=は、「別府市民の健康づくりに関する包括連携協定」を5日午後1時、別府市役所で結んだ。
 THLは、健康総合企業である株式会社タニタのグループ会社。健康のトータルコーディネーターとして、法人や個人に健康づくりの課題解消のための提案を行っている。
 主には、活動量計と呼ばれるIDの代わりとなる機械を持ってもらい、体組成計を使うことで、個人を認識して体重、筋肉評価、体脂肪率、体バランスなどあらゆるデータを測り、インターネットを通じてクラウドに蓄積してスマートフォンやパソコンから自分の体の変化を数値で見ることが出来る、健康の「見える化」を図ることで、楽しみながら健康意識を持ってもらう活動などをしている。活動量計には個人のデータが入っているため、測るたびに入力の必要がないなど、高齢者にも使いやすい構造となっている。
 今回の協定では、市民の健康づくりや地域社会の発展につなげる事を目的に▽市民の健康状態の見える化による健康づくりの意識啓発▽市民の健康状態にあわせた運動や食に関する企画立案とその実践・定着の支援▽市民の健康寿命の延伸に関すること▽公共施設との連携や、健康づくり拠点の設置ーなどを行う。今年度中にセミナーなどを開き、来年度からは実証事業を行いたい考え。
 長野恭紘別府市長と丹羽社長が協定書に署名した。長野市長は「別府市としても10月の機構改革で『いきいき健幸部』を設置しており、健康寿命の延伸という息の長いテーマを持っている。市民にどうやって健康意識を高め、取り組んでもらえるか。医療費というよりも、住み慣れた地域で健康で幸せに暮らしてもらうことがゴール。別府市は温泉がありますが、健康寿命は県内でも低い。365日を通じて健康の意識を持って、自分ごととして取り扱ってもらいたい。その入口となればと思います」。
 丹羽社長は「当社を市民の健康づくりのパートナーとして指名していただき、ありがとうございます。タニタとはグループ会社で、モノとコトを分けてやっています。測ることから始まる健康づくりをテーマに行っています。別府市の特性を生かしながら、温泉もキーワードにしながら、心と体のリフレッシュができ、いかに体組成計を取り入れていけるかがポイントの1つだと思います。別府ならではの取り組みをしていきたい」とそれぞれあいさつをした。
 デモストレーションとして、長野市長が自身のデータを登録した活動量計を読み込んで体組成計を使ってみた。

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