鉄輪湯けむり俳句の句碑除幕式

第27回の年間最優秀に輝いて句碑を前にした片山さん

 鉄輪愛酎会(河野忠之会長)は、鉄輪湯けむり俳句の第27回年間最優秀句の句碑除幕式を4日午前10時半、大谷公園で行った。年間を通して「鉄輪湯けむり俳句」を募集しており、毎年年間最優秀句の句碑を設置している。愛酎会が設置する句碑としては、選者の句碑や野口雨情の歌碑を含め30基目となる。
 平成30年8月から今年7月までに投句された717人、1305句の中から選ばれたのは、地元鉄輪の片岡学さん(64)=整体師=。片岡さんは22年前から俳句を始め、毎月投句を続けており、19回目のチャレンジで選ばれた。
 選ばれた句は「小授鶏の 山の傾く ゆのけむり」。片岡さんが散策中に、「ちょっとこい、ちょっとこい」と鳴く小授鶏の声に呼ばれるように、湯けむりがなびいていたのを歌った春の句。
 温泉山永福寺の河野憲勝住職が読経を行い、関係者が除幕をした。句碑は別府石でできており、高さ1・20㍍、幅85㌢、厚さ50㌢。
 河野会長が「鉄輪地区には、多くの句碑があるので、散策しながら見てもらえればと思います。色々な人の協力あって、今日の除幕式が出来たと思います。人との触れ合いを深めながら、良い句を詠んでほしい」とあいさつ。
 来賓の阿南寿和副市長、梅野雅子市観光協会会長、愛酎会会員でもある浜田博元市長が祝辞。受賞した片岡さんは「今日は64回目の誕生日で、こんなうれしい日はない。年間最優秀句に選ばれ、うれしいの一言。これからも高みを目指していきたい」と感想を語った。

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