市立北部中学校で「命の授業」

冨安徳久さんが生徒321人に命の大切さなどを講演した

 名古屋市を中心に関東・東海・関西地方で葬祭事業などを展開している株式会社ティアの冨安徳久社長が「命の授業」を11月28日午後1時40分、市立北部中学校体育館で行い、同中全生徒321人、教員、保護者などが参加した。大分県では2回目、中学校では初めて。
 「人から注意されたとき、なぜそれをしてはいけないか、どうしたらいいのを言わないし、教えてくれない。それではどうすればいいのかわからない」と切り出した。
 幼いときから笑顔の大切さを言われてきたが、ピンとこなかったという。しかし、大人になってから、それが分かってきた。人間は、本能で『目の前の人が喜んでくれると嬉しい』と感じる。
 「なぜ自殺してはいけないか」についてを「自分の命だが、自分だけの命ではない。いろんな人の思いが、皆さんに詰まっている。1人でも2人でもいいので、相談できる人をつくってほしい。最後まで、生きることが重要。失敗は、良い経験になる」と述べた。
 最後に「お金のためだけに働くのではなく、誰かに何かを与えられるものにして下さい。未来の自分は、絶対に自分の味方です」と締めくくった。
 荒金碧月さん(15)が「自分の命を見つめなおすよいきっかけになり、私も自分の命を人のために使いたいと思いました」と謝辞を述べた。

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