東洋のブルーラグーン構想策定へ

長野市長から委員1人ひとりに委嘱状が手渡された

 別府市は屋外温浴施設に関する基本構想策定委員会の第1回を昨年12月26日午後5時15分から、市保健センターで行った。世界一の屋外温浴施設を作る東洋のブルーラグーン構想が本格的に動き出した。
 ブルーラグーンは、アイスランドの南西部にある温泉施設。隣接するスヴァルスエインギ地熱発電所が汲み上げた地下熱水の排水を再利用した施設で、地熱発電の副産物。面積は約5千平方㍍で、入浴部分は約2400平方㍍と世界最大の露天風呂。別府市は、このブルーラグーンを超える規模の温泉施設を民間活力を使って作るとしている。
 長野恭紘別府市長が委員6人に委嘱状を手渡して「総合戦略の中にも位置づけ、私の1期目からの公約でもあった東洋のブルーラグーン構想が本格的に動き出したことに対して、知見のある皆様から様々な協議をいただき、意見をいただく。観光客数は伸びているが、1人ひとりの消費額は減少している。稼げる装置がまだ別府にも存在していないのではと思う。圧倒的な湧出量や素晴らしい景観を生かした圧倒的なスケール、質を持った施設を作り、楽しんでもらいたいとずっと考えてきた。私自身が一番ワクワクしている。場所や現実的に湯量の確保の課題など色々あると思う。貴重な意見をもらい、別府市版東洋のブルーラグーンが実現することを夢見たい」とあいさつ。
 委員長に斉藤雅樹東海大学教授、職務代理者に倉原浩志別府商工会議所専務理事を選任。会議は非公開で行われた。
 会議終了後、斉藤委員長が取材に応じて「本家のコピーを作ってもしょうがないので、別府らしさ、強みを生かしたものをどういうコンセプトでやるのか意見を出し合った。世界一の規模にするためには難題もあるが、本物感を大切にしたい。地形的な面白さや泉質の多様性がある。2回目以降は、候補地の話なども出ると思う。別府は世界の温泉の都であるべきで、名実ともに世界一にできればと思う」と話した。
 委員会が年度末までに3回開かれ、意見をまとめて報告することにしている。

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