別府商工会議所青年部の経営講演会

約470人が出席した経営講演会
講師を務めた(株)モンベルの辰野勇氏
昼間に行われた「別府アウトドアパーク」

 別府商工会議所青年部(浅山和也会長)は第37回経営講演会を8日午後6時、ビーコンプラザ・フィルハーモニアホールで開催し、約470人が参加した。別府市、市教委、今日新聞社など後援。
 2部構成で、第1部は株式会社モンベル代表取締役会長兼CEO、京都大学特任教授の辰野勇氏が「夢と冒険 今リーダーに求めらる力」をテーマに講演した。
 辰野氏は、はじめに幼少時代に触れ、「小学生のときに山男に憧れ、中学生から山登りを始めた。一冊の本と出会い、アイガー北壁を日本人初として登りたいという夢を持った。いずれ山関連のビジネスをしたいと思った」。
 アイガー北壁挑戦時「21歳になり、アイガー北壁に到着し、パートナーと一緒に最高のコンディションで登り始めた。途中、ビバークして、朝に自然現象などを観察して天気を予測する『観天望気』をした後、頂上に向けて命をかけて登った」と当時を振り返った。
 モンベル創業について1枚の写真がプロジェクターに映し出され「私を含めて、大阪あなほり会の6人が写っていますが、4人は山で命を落としました。モンベルは、生き残った2人が創業した会社です」。
 最後に、広報と広告の違いについて「広告は“buy me(買って下さい)”。しかし、広報は“love me(愛して下さい)”なんです。愛してくれたら、買ってくれるのです」と述べた。
 第2部は、パネルディスカッション。パネリストとして辰野氏、浅山会長、有限会社山渓代表取締役の伊東志郎さん、B―bizLINKマネージャーの堀景さんらが登場し、「アウトドア観光の可能性 地域の自然を活かしたアクティビティで観光に新たな可能性を!」をテーマに行った。
 また同日午前11時から午後4時まで、別府商工会議所青年部研修委員会(松本紘季委員長)主幹の「別府アウトドアパーク」が別府公園で行われた。子どもたちが革キーホルダー・木工ペンダント・バードコールのクラフトコーナー、スラッグライン、ボルダリング、モルック、ハンモック、バドミントン、フリスビー、巨大ジェンガなどを楽しんだ。また、コーヒー、焼きマシュマロ、ケバブ、カレーなどもあり、来場者の食欲を満たしていた。

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