杵築市が市民に財政健全化説明会

永松市長らが幹部が出席して市民説明会を開催した

 杵築市は、令和2年度の緊急財政対策をまとめ、10日から市民向けに説明会を開いている。17日まで、7カ所で行う。
 11日午後2時からは、杵築市健康福祉センターで行った。約100人が参加した。
 永松悟杵築市長が「昨年の説明会以来、市民の皆さんから様々なご意見をいただき、関係団体と協議を重ねてきた。各課からヒアリングを行い、緊急財政対策を市として3月議会に示し、初年度の予算案を作成しました。市民の皆さんには、利用時間の短縮や曜日の変更、廃止、利用料の値上げなどにつきまして、ご不便やご負担をお願いする内容も含まれている。ご理解とご協力をお願いします。対策の実施によって、財政調整基金の取り崩しをゼロに抑え、結果、財政再生団体への転落を避ける。収支バランスのとれた、健全な財政運営に取り組んでいきたい。第4次行財政改革の大綱と実施計画を作り、検証を重ねながら、予算の作成に生かしていきたい。毎年度、実施結果報告をしたい」とあいさつ。
 佐藤剛・財政課長が対策の内容について説明をした。出席者からは「一番大事なのは、何故、こうなったのかというのが一つもない。皆さんの体質改善はどうしたかもない。体質改善をしないと市民にどんどん負担をかけていくのでは」「アイデアをいっぱい出せる議員が必要」「施設利用料の話が出ていたが、利用者数はどう見ているのか。利用者数をどうしようとしているのか」「希望の持てる杵築市であるために、結果を報告するだけでなく、計画の段階で市民と行政、いろんな分野の人が話し合う本気で関わる機会を実施してもらいたい」「ムダ金を使うことがないようにしっかりと知恵を絞ってやってもらいたい」など様々な意見が出た。
 一方で「発端はよくないが、杵築という名前が全国に出た。ピンチをチャンスに変えてほしい。下を向いて眉間にしわを寄せていてもダメだと思う。上を向いて思い切ってやってほしい」と前向きな意見も出た。
 行政側からは「第4次の行財政改革大綱を作っている。ここに至った原因を明記して、繰り返さないためにどうするのかを示していきたい」「(施設の利用料が上がると)平成30年度の実績から2割落ちるとみている。運営をしてみないと結果は分からないので、短いスパンで見ていきたい」などと答えた。

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