別杵速見地域の広域圏事務組合議会

常任委員会委員長が上程中の議案審議の結果を報告した

 2市1町で構成する別杵速見広域圏事務組合議会(堀本博行議長)は、令和2年第1回定例会を19日午前10時から、別府市議会議場で行った。
 管理者の長野恭紘別府市長が提案理由の説明の前に、秋草葬祭場設備等改修事業について「計画どおり、排ガス処理棟の建築および装置の設置と事務室の改修、火葬棟及び待合棟の一部改修を行っており、今月から火葬炉1炉の更新工事に取りかかっている。令和2年度は、順次、火葬炉2炉ずつを更新する工事と、引き続き、火葬棟及び待合棟の改修工事を行う予定。運営しながらの工事となるので、利用者にサービスの低下を招かないよう全力で取り組む」と報告した。
 提案理由は、令和元年度の一般会計と秋草葬祭場事業特別会計、藤ケ谷清掃センター事業特別会計、介護認定審査会事業特別会計の補正予算。令和2年一般会計、秋草葬祭場事業特別会計、藤ケ谷清掃センター事業特別会計、介護認定審査会事業特別会計の当初予算案、広域圏の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例の一部改正が上程された。
 補正予算案は、一般会計は732万円の減額(補正後予算額13億1794万4千円)。秋草葬祭場事業は306万円の減額(同8億8695万1千円)。藤ケ谷清掃センター事業は216万円の減額(同12億4437万4千円)。介護認定審査会事業は100万円の減額(同2791万1千円)。
 当初予算案は、11億6844万7千円(前年度比1億5681万7千円減額)。秋草葬祭場設備等改修事業費の減少と藤ケ谷清掃センター施設の運営・維持管理業務委託費の減少に伴う負担金、並びに事業会計への繰り出し金の減少によるもの。秋草葬祭場事業特別会計予算は、5億4480万1千円(同3億4521万円減)。藤ケ谷清掃センター事業特別会計予算は11億8104万9千円(同6548万5千円減)。介護認定審査会事業特別会計予算は、2908万1千円(同17万円増)を計上した。
 一般質問では、平野文活氏(別府市議)がごみ焼却処理施設の運営管理業務委託契約の見直しについて「平成22年の契約当初の売電収入の見込みは約19億2900万円と試算した。24年7月になって、単価が引き上げられた。その後の議会の答弁では、売電収入は約4億円積み増して約23億円になると繰り返した。26年6月の稼働から5年を要するが、平成30年度までの売電実績は」と質問。
 湊昌美事務局長が「税抜きですが、26年6月から30年度末までに約10億300万円」と答えた。
 平野氏は「5年間で約10億円の売電実績。15年間だと3倍の約30億円となる。契約時との差額は」と質すと、湊事務局長は「差額は、約13億2100万円となると考えられる」と答えた。
 「当初は、4億円分の増額だったが実際は13億円。この収入が事業者のものになっている。日立造船株式会社との再協議が必要ではないか。協議は何回したのか。資料を開示すべき」と質問。
 湊事務局長は「平成28年7月に1回、8月に再協議をしている。内容は記録として残っていないが、日立造船本社の部長級と協議しました」と答えた。
 平野氏は「長野管理者は以前、一度は協議の現場に行きたいという答弁をしている。その後、行ったのか」と質問。
 湊事務局長は「管理者は、協議には参加していない」、長野管理者は「1度、責任者の皆さんとは直接、話をして、早急に問題を解決したいと申し入れをしている」とそれぞれ答えた。
 本会議をいったん休憩し、総務福祉(阿部素也委員長)と環境衛生(熊谷健作委員長)の各常任委員会を開いて、上程中の議案について審議した。
 その後、本会議を再開して阿部、熊谷各委員長から原案とおり承認することを報告。表決が行われ、上程中の議案すべてを原案とおり可決した。

コメントを残す