大分みらい信用金庫(森田展弘理事長=別府市駅前本町)は、日本財団「わがまち基金」を活用して、中小企業などをサポートする「みらいお宝発掘プロジェクト」を行うと発表。26日午前10時半から、同金庫石垣支店で関係者が出席して記者発表を行った。
「わがまち基金」は、地域に新たなお金の流れを創出することで、地域の課題解決や明るい未来の実現に向けた事業、担い手の育成等を支援して、地域が独自の強みを活かした自立的かつ持続可能な社会の創生を目的としている。平成29年度から、信用金庫の系統中央機関である信金中央金庫と連携して、地域創生支援スキームに取り組んでいる。みらい信金は平成31年度第2次募集に応募して、3年間で1千万円という助成金を得た。
みらい信金が提案したのは「みらいお宝発掘プロジェクト」。地域の中に埋もれているお宝(新たなビジネス構想)を発掘して、磨き、活用までを一環して伴走支援して、新たなビジネスを生み出し続ける地域づくりを実現する。1年間で10事業を募集している。対象となるのは、創業や事業継承などさらなる成長を望み、主体的に取り組む事業者。「お宝発掘」「お宝磨き」「お宝活用」の3つのパッケージ支援を専門家や27のサポーター機関に協力してもらいながら取り組む。
「発掘」では、ビジネスの中に眠るビジネスの種、需要、活用方法を専門家とともに発掘して、新ビジネス構想を打ち出す。「磨き」では、事業発表会を行い、総額100万円の支援金をつけ、さらに実現性の高いプランへと導く。「活用」では、プランを実践して目標達成まで必要な支援を行う。基金による助成は3年間だが、ノウハウを積み上げて、4年目以降も独自に続けていきたい考え。
森田理事長は「地域の事業者の皆さんのさらなる成長を支援できると思います。新たなビジネスアイデア発掘から軌道にのせるところまで、包括的かつ伴走的に支援していきたい。積極的に推進して、多くのお宝を発掘して磨くことで、地域全体の発展につなげていきたい」と意気込みを語った。
関係機関を代表して、信金中央金庫南九州支店の原田榮郎支店長が「地域創生支援スキームを全国の信用金庫に提供しています。地域経済の基盤強化のサポートをしていきたい」と述べた。