別府市議会の令和2年第1回定例会

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策について報告する長野市長

 別府市議会は令和2年第1回定例会の本会議を9日午前10時から開き、上程中の令和2年度新年度予算案を除く24議案と請願について、委員長報告などを行った。
 冒頭、長野恭紘別府市長は市の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策について「国内での感染者が増加する中で、2月19日には観光客や市民が少しでも安心して過ごすため、一部行事を中止、延期した。その後、対策本部へ移行。小・中学校も臨時休校とした。独自の対策として、原則3年生までの保護者がどうしても仕事を休めない場合など感染防止に配慮しながら、教職員による受け入れを実施した。保護者の理解と協力に感謝する。3日に県内でも感染症患者が確認され、施設の閉鎖、イベントも中止、延期の68館の休館や一部休業にしており、ご迷惑をかけているが、市民生活に支障がなるべくないようにしています。4月以降は、状況を見ながら検討したい。また、経営面への影響を最小限に抑えるため、今の資金繰り対策をしっかりとし、事業者の声をしっかりと聞きながら、終息を想定した経済対策をすみやかに発動できるよう、国、県とも密に連携して、別府市として対応をしていきたい。市民には、信頼できる情報の下、冷静に対応し、できるだけ感染を防ぐため、1人ひとりが感染予防に努めてもらいたい。この難局を市一丸となって乗り越えていきたい」と報告した。
 委員長報告では、厚生環境教育委員会の桝田貢・副委員長が「生活保護費が当初見込みを上回ることにより増額補正をしているとの説明に対し、医療扶助費削減に向け、ジェネリック医薬品を推奨する取り組みが要望された」などとし、請願について「別府市としても、取り組みを加速されるべきとの意見が出た」などと報告。
 総務企画消防委員会の手束貴裕委員長が「消防ポンプ自動車・消防指揮車・緊急輸送車の3台を更新するに当たり、入札で生じた差額を減額するとの説明があり、委員から、入札において過剰な見積もりではなかったのかとの質問があり、適正な積算に努めたいとの説明があった」などと報告。
 観光建設水道委員会の市原隆生委員長が「別府競輪場周辺環境改善基金条例の制定について、委員から基金の支出範囲、方法などについて質疑あり、当局から選定委員会や審議会の設置の必要性があると思うが、関係課と協議していきたいとの答弁がなされた。条例の制定意義を失わないようにとの意見がなされた」などと報告。
 また、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に努めるため、公民館条例の一部改正の訂正について、採決は、議長も参加して行う特別多数議決(3分の2以上の賛成が必要)となり、全会一致で可決された。
 事務分掌条例の一部を改正についても実施日を延期したい旨の説明が行われ、可決。これにより、4月から行われる予定だった、機構改革は一部を除き延期されることになった。

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