市消防署亀川出張所が完成

今月下旬から稼働予定の亀川出張所

 別府市消防署亀川出張所の建築工事が2月28日、完了した。
 3月7日に竣工式を挙行する予定だったが、大分市で新型コロナウイルスの感染者が確認されたため、中止した。
 市消防署亀川出張所は、昭和47年に市亀川出張所の建物に入る。50年に1階倉庫、仮眠室を増築。平成2年に2階事務室を増築している。
 これまでの亀川出張所は①老朽化と耐震化②女性職員が勤務不可③ポンプ車1台、救急車1台しか置けない④訓練施設がない⑤出動準備室、救急消毒室がない―などの問題点があった。新しくなった亀川出張所では、問題点はすべて解決できている。
 令和元年5月9日に安全祈願祭を挙行し、令和2年2月28日に完成した。仮移転先だった公設市場内の元大分銀行が入っていた建物から、順次、机や資料などを移動する。
 新亀川出張所は、鉄筋コンクリート造り2階建て。延べ床面積563・27平方㍍。1階は、事務室、待機室、器具倉庫、男子トイレ、多目的トイレ、出動準備室、救急消毒室、高規格救急自動車、ポンプ車、タンク車など。2階は、女子仮眠室(洗面、シャワー、トイレ)、トレーニングルーム、洗面所、トイレ、男子浴室、仮眠室(個室10部屋)など。
 また、外には壁面を使った訓練ができる。
 荒尾大介市消防署長は「壁面を使った訓練として、降下、登はん、3連はしごなどができるようになる。また、タンク車が追加で入るようになり、より活動しやすいし、車両火災にも対応できる。火災時は先着が2台となり、初期対応がしやすいし、早期に多角的に放水できるといった柔軟な対応が可能となる」
 「これまでは歩道からすぐに建物だったので、救急車などが転回しづらかった。しかし、今後は敷地内で展開できるようになる。トレーニングルームもあり、体力錬成もしやすい。仮眠室も個室となり、署員のプライバシーが守られる。また女子仮眠室を作ることで、女性署員の勤務が可能となる」
 「救急消毒室では、感染症防止を目的に感染防護着の着脱が可能となっている」と話した。

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