チェック機能の強化をめざす

別府市議会議長

松川 章三 ( まつかわ しょうぞう ) さん(64)

 平成19年の選挙で初当選を果たし、現在4期目。令和2年第1回別府市議会定例会の最終日に、満場一致で議長に選出された。
 旧清川村出身で、結婚を機に別府市に移り住んだ。クリーニング会社で営業職として働きながら、20代の頃から地元の青壮年会を中心に、地域の活動に取り組んできた。活動をするうちに仲間から市議会議員に出馬してはどうかとの声がかかった。その時は決断できずに断った。しかし、4年後に再び、声をかけてもらい「一度断った自分にまた声をかけてくれたことがうれしかった。やってみようという気になった」と振り返る。
 父親や親戚が清川村の村議会議員をしていたこともあり、小さい頃からその姿を見て育った。「今思えば、父の姿などを見ていて、(議員として)自然に身についていたものがあったのかも」と話す。
 「温泉のない場所から来たので、別府の人がざばーっと温泉を溢れさせるのを見て、『もったいない』と感じた。そのせいか、温泉について興味を持って取り組んできた」
 「一時、温泉発電が多くあり、自分も最初は、そういう使い方もあるのかと推進の考えの時もあったが、山の上側を開発すると、下側が出なくなる恐れもあり、温泉を観光資源とする別府市としては、保護しなければという考えに変わった。温泉は有限の資源」と話す。
 議会運営については「執行部へのチェック機能を強化していきたい。何でも反対ということではなく、是々非々。良いことは応援し、ダメだと思うことははっきりと物を言うことが大切だと思う。それが、本来の議会の役割だと思うし、そういった仕組みが作れればと思う。そのためにも、もっと若手にも頑張ってほしい」。
 また、若い人に政治に興味を持ってもらえる仕組みについても「大学との連携を考えてもいいかも。様々な特色ある大学がある」と意欲を見せる。
平成23年に副議長を務めたのをはじめ、厚生環境教育委員長、予算特別委員会副委員長、総務企画消防委員長などを歴任した。
 「無趣味」と言うが、義父から引き継いだ農業で、「最初は大変だな、と思っていましたが、お米を自分で植え、育て、収穫した新米を食べる時に幸せを感じる」と笑顔を見せる。
 現在は北中で妻と義母の3人暮らしだが、長男、次男の2人の子どもは独立し、男の子3人の孫にも恵まれた。

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