別府警察署が亀の井バスに感謝状

交通事故防止に協力したとして感謝状を贈呈

 別府警察署(矢野哲幸署長)は14日午前10時半、車内音声案内を使って歩行者の交通安全に協力したとして亀の井バス株式会社(冨永彰彦代表取締役社長、別府市鶴見)に感謝状を贈呈した。
 別府警察署では、昨年管内の交通事故における歩行者の割合が2%と県下の15警察署の中でワースト1位だった。そのため、横断歩道でのマナーアップを推進し、歩行者の交通事故を防ごうと亀の井バスに何か出来ないかと持ちかけたところ、車内アナウンスで注意喚起することになった。
 しかし、普通のアナウンスでは耳にとまらない可能性もあることから、大分弁を使ったものにした。文言は別府署が考えて「別府は歩行者の事故がしんけん多いんち。歩く時には、右左見て、近くの横断歩道を渡ちょくれ」や「夕方は、しんけんあぶねんち。明るい服装と反射材をつこうち、命守らんといけんちゃ」など4種類。市内を走る路線バス全61台で、利用者が多い区間などで1カ月前からランダムに流している。
 亀の井バス本社で行われた贈呈式で、矢野署長が感謝状を手渡し「免許を持っている人だけではなく、歩行者にもいかに自分の身を守るか考えてもらいたい。分かりやすく大分弁で入れてもらった。今後とも引き続き、ご協力をお願いします」とあいさつをした。
 その後、路線バス内で実際にアナウンスが流れているのを聞いた。冨永社長は「ここまで評価してもらえるとは、びっくりしています。乗客の皆さんに大分弁を楽しにながら聞いてもれえればと思う。公共交通機関を担っているので、プロとして、自分が事故を起こさないというのは当然だが、相手にも起こさせないことが使命だという思いをますます強くしました」と述べた。

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