誰もが活躍できる議会づくり

日出町議会議長

池田 淳子 (いけだ じゅんこ ) さん(55)

 日出町議会の令和2年第1回定例会で指名推薦で同議会初の女性議長に選ばれた。
 「先輩の女性議員が引退されることになり、女性が活躍できる場をと出馬を決めた」という。平成22年に初当選を果たし、現在3期目。
 2期目までは女性議員が1人で、2年前の改選でさらに2人増えて3人に。「ずっと女性議員が1人なのは少ないなと思っていました。女性が活躍するには、女性議員が必要だと思う」と話す。
 平成30年には副議長も務めた。その際、愛犬と散歩をしていると当時の杵築日出警察署長と道端で会い「見守りの役目が出来たらいいなぁ」と言われ、一念発起。愛犬家と散歩中の防犯活動をする「おおいた犬ひじまちパトロール隊」を作るため、奮闘して、有志で昨年12月に発足させることが出来た。
 「自らも防災士の資格を取ったし、東日本大震災の時には釜石にも行った。防災は地域のコミュニティ力が大事だと思う。町民の皆さんとの対話を大切にしてきた。相談を受ければ、どんな形でも納得して解決できるように努力してきた」と語る。
 1期目から常任委員会の委員長を務め、議会報編集特別委員長の時には、議会だよりの紙面改革にも取り組んだ。
 議長としては、「若い女性議員が育休や産休が必要になるかもしれない。どんな人が議員になっても安心して活動できるような仕組みづくりが大切だと思う」
 「議員の中でも意見の違いはあります。しかし、最終的には一体にならないといけない。女性ならではの細やかさで議会運営をしていきたい」と話す。
 6月定例会からはインターネットでの議会中継も始まる。議員にとっても、自分の意見をより多くの町民に知らせることが出来るようになると同時に、「見られている」という緊張感も生まれる。
 「(執行部とは)ある程度の緊張感を持ってやることが必要。これまで、こちら側の思いが十分に伝えきれていなかったのではと反省することもあった。そのためには、議員も勉強していかなければいけないと思う。以前行っていた全体の勉強会を復活させたい」と意欲を見せる。
 趣味は「動物と触れ合うこと」と言う。家には犬1匹と猫2匹がいる。藤原の自宅で1人娘と暮らしている。

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