市民目線で仕事をするように

別府警察署副署長

迫 史朗 (さこ しろう) さん(49)

 前任地の県警本部刑事部科学捜査研究所副所長から今年3月、別府警察署副署長に就任。別府署は20年ぶり、2回目の勤務。
 「初めての別府署に勤務したのは、平成9年3月から12年4月までの3年間。刑事第一課に所属。駆け出しの刑事として、汗を流した思い出の地」と第一声。
 「当時は餅ケ浜町に警察署があった。刑事も、今のように若い刑事は少なかった。古参のベテラン刑事から、厳しい中にも温かい指導を受け、刑事のイロハを教わった。当時と今を比較してみると、今のように悪質な振り込め詐欺はなかったが、街頭犯罪が多く、刑法犯認知件数も今よりも格段に多かった」と当時を語った。
 副署長として、署員が一丸となって警察活動を展開し、犯罪のない住みよい別府市を作り上げ、別府市民に安全、安心を届けていきたいと考えている。別府署としては、街頭活動を強化し、警察官がパトロールなどの活動を通じて、安心感を持ってもらうとともに、犯罪を企図する者にも目に焼き付けさせ、犯罪を思いとどまらせる。
 自身が捜査に携わり記憶に残っているものは、平成10年に別府署勤務当時に検挙した多額窃盗事件と、14年に山香町で発生した留学生による強盗殺人事件。
 署員には「市民目線で市民に寄り添うことを心がけるように言っている。また、警察官として私生活においても『警察官』であることを忘れずに行動する」と話す。
 昭和45年生まれ、日出町出身。別府羽室台高校卒業後、大分大学経済学部に進み、平成5年3月、卒業。学生時代からバイクが好きで、あこがれた白バイ隊員になりたいと思い、警察の門を叩いた。同年4月に巡査を拝命。振り出しは中津署中津駅交番。その後、大分中央署、大分南署など、本部では警備一課、警備二課、警務課、捜査一課などで勤務。白バイ乗りの夢かなわず、今日に至っている。
 趣味は、ペットの犬と遊ぶこと、テニス、ウォーキング、日曜大工、旅行など。
 座右の銘は「意思あるところに道は開ける」。何事も強い気持ちを忘れずにいる限り、良い方向に進んでいくものと考えている。
 5人家族。大分市の自宅に妻と次女、ペットの犬2匹が居住。長男と長女は県外で生活。現在、別府市内に単身赴任中。

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