治安の維持と交通事故防止が主体

別府警察署長

矢野 哲幸 (やの てつゆき) さん(58)

 今年3月、別府警察署長に就任した。別府署勤務は初めて。
 「妻が別府市出身であり、愛着のある町。赴任するまで車で通過するだけだった国道10号線を、着任に伴い別府市民の一人の生活者として歩くこととなった。実際に歩いてみると、別府市民にとって国道10号線は生活道路であると感じる。今は、新型コロナウイルスにより国から緊急事態宣言が発令されており、町全体が疲弊しているように感じる」と別府の印象を述べた。
 署長として、「新型コロナウイルス対策と交通事故防止を主体に考えている。
 新型コロナウイルス対策として別府市の治安の維持は別府警察署の使命、警察職員としての矜持を持ち、別府の町の下支えをしっかりとやる」と話した。
 交通事故防止として、国道10号対策を強化する。全体的な速度の抑制、信号の遵守をはじめとした交通ルールの徹底などに取り組む。
 着任に当たり署員には「毎日が平和で良い日であることが大切。我々警察職員にとっては、個人として自分自身が有意義に過ごし、職務として治安の維持に当たる。そのような社会を目指すのが仕事。そのためにも『明るく、楽しく、元気よく』が必要」と話している。
 また、▽矜持を持つ(自分の能力を信じて抱く誇り、自負、プライド、警察官としての誇りと使命感)▽スマートであれ(身なりや動作など洗練され粋なさま。現場での適切な判断、実力行使、適切な窓口応対)▽王道あるのみ、覇道は論外(仁・徳を本とした政道。別府署員として忘れてはいけない出来事として平成28年6月18日に起きた「別府警察署カメラ事件」がある)―を3点を伝えている。
 昭和37年生まれ、大分市出身。県立上野丘高校を56年3月に卒業後、知人からの勧めで警察官を志す。同年4月、巡査を拝命。県警察学校に入校。振り出しは、玖珠警察署。その後、所属長としては機動隊長、県警察本部警備第一課長、県警察本部広報課長、知事部局出向(危機管理監)、大分南警察署長、刑事部参事官を歴任した。
 日課は、帰宅後のジョギング、ウォーキング、温泉。
 座右の銘は「清新闊達」。「清新」は、さわやかな感じを与えるほど親しみがあるさま。「闊達」は、度量が大きくて、小さな物事にこだわらないさま。そのような署風にしたいと語っている。

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