警察は有事の際、「最後の砦」

別府警察署刑事官

別府 敦 (べっぷ あつし) さん(49)

 前任の「大分県警本部生活安全部人身安全・少年課次席兼少年事件指導官兼大分っ子フレンドリーサポートセンター長」という長~い肩書きから、初めての別府警察署勤務の「別府」さんだ!
 別府市は「温泉があり、大中小さまざまなお店、食事どころがあるというのは知っていたが、1番感じたのは、大きく自然豊かな公園がたくさんあり、子育て家族には本当に住みよい街であるという印象」という。
 刑事官は「捜査」という印象が強いかもしれないが、犯罪防止やストーカー・DV対策などといった生活安全課の業務も掌握している。警察は、平時は市民が安全に暮らすことができるまちづくりを推進するとともに、「有事」にあっては最後の砦として市民を守らなければならない。これは警察だけの力では成し遂げることは困難。地域住民の協力、関係機関との連携を密にしながら、安全に暮らすことが出来る別府市を実現していきたい。
 巡査や巡査部長時代の捜査経験がない頃の話。日田署強行・盗犯係長当時に苦労した思いが一番強い。捜査経験がない状態で着任して間もないころ、殺人未遂事件が発生し現場臨場したが、机上の知識しか無かったため、捜査指揮することも出来ず、非常に情けない思いをした。また、着任から約2カ月は日々、上司から厳しい指導を受けた。この2年間は、出だしは辛酸をなめた。その後は捜査本部が立つような事件が連続発生するなど貴重な経験を得た。この2年間の経験が現在を支えている。
 昭和45年生まれ、福岡県北九州市出身。熊本大学大学院工学部電気情報システム専攻を修了。平成7年3月に卒業後、一時は民間会社に就職。両親が年老いていくのを見て、大分県に戻り両親を支えることを決意する。幼少のころから体を動かすことが非常に好きで、正義感が強かった。中高生のころから漠然と「警察官っていいな」と思う。平成10年10月に巡査を拝命し、現在の警察学校で入校式を行った第一期生。振り出しは、大分中央署大分駅前交番。その後、日田署、佐伯署、警察庁出向などを経て、別府署刑事官に着任。
 趣味は、ジョギング。
 座右の銘は「バランス感覚」。「~しすぎる」ことに良いことはない。何事も「バランス」が大事。

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