別府市が「子どもエール弁当」

子どもたちのために作られたお弁当を
タクシーのトランクに積み込んだ

 別府市教育委員会は18日から、公立幼・小・中学校に通う子どもたちのためにお弁当を100円で届ける「子どもエール弁当」の宅配をスタートさせた。土・日曜日を除く29日までの10日間。
 新型コロナウイルス感染症の影響で親が休業をしていたり収入が減少して困っている家庭を対象にした事業。現在、学校は休校中のため給食が出ないことから、成長期の子どもたちに栄養のあるお弁当を届けようというもの。設置したばかりの「別府市新型コロナウイルス感染症対策おもいやり基金」を活用した初めての事業。お弁当代と輸送費の値段として各家庭で100円を支払ってもらい、差額を別府市が補助するもの。
 配送するのは、市内のタクシー会社。通常、タクシーは荷物のみを有償で運搬することはできないが、国土交通省が特例措置としてタクシーによる有償貨物運送を従業員の雇用維持に取り組んでいる会社に許可している。当初は19日までの期間限定だったが、需要の高まりなどにより9月30日まで延長をしている。
 午前11時半過ぎ、石垣東1丁目の藤田仕出し屋に3社4台のタクシーが到着。トランクに出来上がったからあげ弁当が次々と積み込まれて、各家庭に向け出発。
 この日から、学校では分散登校が始まっていたが、各家庭には12時15分頃にはお弁当が届くので受け取ってほしいとの依頼をした上、事前に配達家庭を確認していたため、運転手に情報を正確に伝えることが出来たため、トラブルもなくスムーズに全家庭に届けられた。

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