感動を手元で味わえる

6月3日まで第1回音楽祭の貴重な映像を動画配信している

 公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団(理事長、尾野賢治大分県副知事)は6月3日まで、「アルゲリッチからあなたへVol・2」と題して動画配信をしている。前回(Vol・1は4月30日から5月6日まで)は、世界中から約4千件のアクセスがあった。
 世界中が危機的な状況の中、音楽が人々の心に寄り添い、困難を共に乗り越える力となればと考えた。
 今回は、22年前の11月28日に開催された第1回別府アルゲリッチ音楽祭でマルタ・アルゲリッチ氏(ピアノ)とイヴリー・ギトリス氏(バイオリン)が演奏した「バイオリン・ソナタ イ長調」が配信されており、当時の感動を手元で味わうことができる。
 当時は、2夜連続で4階席まで満杯の立ち見客でビーコンプラザ・フィルハーモニアホールが埋まり、個性あふれる演奏者たちがそれぞれの魅力を存分に出し、観客は大きな感動の渦に巻き込まれていた。
 動画配信に際して、アルゲリッチ氏は「私は自宅で元気に過ごしています。あなたやご家族がご無事でありますよう祈っています。私のこの気持ちを、全ての皆さまへ音楽を通じてお伝えしたいと思います」。
 財団副理事長で音楽祭総合プロデューサーの伊藤京子氏は「普通だと思っていた日常が一変して、私たちのアルゲリッチ音楽祭も来年に延期を致しました。私たちの出来ることは限られていますが、ご心配をいただいているアルゲリッチの近況とともにその中で出来ることを見つけていきたいと思います。この困難を皆さまとともに乗り越えて参りましょう」と財団を通じて、それぞれコメントしている。
 動画は、財団ホームページから見ることができる。

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