木村家パンが「ロスパン」贈呈

学生の皆さん、お待ちしています

 上人仲町の木村家パン(小林隆浩社長)は、別府市内の大学生限定で「ロスパン」を無料で贈呈している。
 ロスパンとは、営業中に売れずに残ってしまい、まだ食べられるのに廃棄せざるを得ないパンのこと。
 ロスパンの数に限りがあるため、先着順。一人1日1回限り。月曜日から土曜日の午前8時から午後5時まで。来店した本人に限る。また、持ち帰り用のマイバッグ持参をお願いしている。
 ロスパンをもらうためには3ステップがあり、①木村家パンのInstagramかFacebookのアカウントをフォローする②来店時に、この投稿を見たことを店員に伝える③学生証を提示する。
 別府大学史学・文化財学科2年の円城寺健悠さんは「とても嬉しい支援。大学近くの学生寮に住んでいるので、ぜひ利用したい。別府市では、地域の皆さんがさまざまな形で学生を支援してくれているので、安心して学生生活を続けることができる」。
 立命館アジア太平洋大学の寺内悠希さん(19)、山本泰成さん(19)は「友人がインスタグラムにアップしているのを確認した。バイトが少なくなり、非常に助かる。とても嬉しい」とそれぞれ話した。
 小林社長は「先日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、大学生がアルバイトのシフトに入れず、経済的に苦しくなっているというニュースを見ました。そこで、別府市内で営業するパン屋としてなにか力になれることはないかと考えた結果、市内の大学、短大に通う大学生限定で当店のロスパンを無料で差し上げることにしました。新型コロナウイルスの影響で皆さん大変なときですが、こんな時こそ協力して、必ず乗り越えましょう」と語った。
 木村家パンは、「あんぱん」発祥店「銀座 木村屋總本店」から、のれん分けされた店舗で先代の小林菊雄さんが修業し「キムラヤ」の名を受け継ぎ、1959年に別府で開業して61年が経過している。
 問い合わせは、木村家パン(電話66・1822)まで。

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