中野酒造が自社で作製

杵築市に自社製消毒液を寄付した
中野代表取締役(右)、製造責任者の前原正晴さん(左)

 日本酒「ちえびじん」などの製造・販売をしている「有限会社中野酒造」(中野淳之代表取締役)は自社製アルコール消毒液(720㍉㍑)190本を5月29日午前10時、杵築市に寄付した。また、市を通じて医師会に100本寄付した。
 中野代表取締役は「昔から杵築市でお酒を造ってまして、消毒用アルコールが足りないとの声が蔵まで聞こえていました。弊社にも何かできないかと、製造責任者の前原と相談して梅酒の原料のアルコールで消毒液が出来ることが判明。高濃度77度の消毒液を作って、小学校や医師会などに行けば、市民が安心して暮らせると思いました」。
 製造責任者の前原正晴さんは「アルコール濃度が77度を切らないように注意しました。手の消毒に使え、大腸菌にも効果のあるものになっています。安心して手の消毒に使っていただければと思います」とそれぞれ話した。
 永松悟杵築市長は「マスクは出てきている状況ですが、消毒液がどの施設、特に医療施設や介護施設には潤沢にはない。市内の幼稚園、小学校や体育施設などの需要に答えてくれたことを感謝しています。本業がありながら、市民のために尽くしてくれたことを感謝します」とお礼を述べた。
 杵築市に寄付された190本は、市内の公立小学校10校、中学校3校、幼稚園、地区公民館などに配付する。

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