令和2年度第1回の別府市図書館協議会

昨年の事業報告と今年度の活動について協議をした

 別府市図書館協議会(平石栄二会長、8人)は、令和2年度第1回協議会を29日午後1時半から、市立図書館で行った。
 矢野義和社会教育課長が「コロナ禍により、運営には苦慮しています。緊急雇用で6人ほどに本の消毒作業等をしてもらっています。来館者が安心して来ることが出来ることが大切。新図書館等の構想計画も先延ばしになっており、難しい状況の中ですが、ご協力、ご支援をお願いします」とあいさつ。
 平石会長は「人数や時間を制限して運営していると聞いている。何か委員としてできることはないかと考えている。キタンのない意見をいただきたい」と述べた。
 議事では、令和元年度の事業を報告、令和2年度の事業計画について審議を行い、承認した。
 令和元年度は、移動図書館の利用者の拡大を図るため、コースの見直しを行った。その結果、新規登録者が364人(全体では1521人)で、近年では70~80人平均だったのを大幅に増やした。令和2年度からはさらに1カ所増やして、さらなる利便性の向上に努めたい考え。
 一方で、令和元年度は3月に入り2日から26日まで新型コロナウイルス感染症予防対策のため臨時休館となり、3月は5日間しか開館できず、開館日数が279日と例年に比べて20日程減ったものの、貸出冊数は7・3%減でほぼ横ばい。「おはなしの会」はキッズの部は1回中止の11回で子ども63人、大人40人が参加。ベビーの部も1回中止の11回あったが、子ども30人、大人36人の参加で、前年と比べてほぼ半減している。
 委員からは、「おはなしの会」の広報の仕方について「工夫してほしい」との意見が出たほか、「コロナ禍では、逆に家読書の欲求は高まっているのではないか。移動図書館などの利便性の向上を図ってほしい」などの意見が出た。「おはなしの会」は現在中止されているが、状況を見ながら9月には再開したい考えを示した。
 今年度も引き続き、利用者の利便性の向上や広く読書に親しむ機会の提供、図書館の愛好者を増やす取り組みなどを行う。社会教育課から、第3次「別府市子どもの読書活動推進計画」が最終年度になっているものの、新型コロナの影響でアンケート調査などが出来ず、策定が遅れていることから、2カ年計画で策定したい旨の説明もあった。

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