消防と県防災航空隊が合同訓練

地上で降下時の姿勢などの説明を受ける消防隊員
地上20メートルの高さでホバリングしている
防災ヘリ「とよかぜ」から隊員がホイスト降下した

 別府市消防署と県防災航空隊の合同訓練が27日午前9時、別府市中央浄化センターであり、市消防本部・消防署員13人、県防災航空隊員9人が参加した。
 昨年度採用などこれまで訓練に参加できなかった消防署員に、林野火災や山岳救助を行う可能性がある県防災ヘリコプター「とよかぜ」との訓練を経て、決まりごとを体感させる。また、災害が発生した場合に備えて、防災航空隊との迅速かつ的確な連携を図り、被害を最小限に留めることが目的。
 はじめに、地上に降りてメインローターを止めた県防災ヘリコプター「とよかぜ」の横で、航空隊員が消防署員に誘導要領を指導した。また、ヘリコプターに乗り込む署員6人に対して、搭乗時の注意事項や隊員投入(ヘリコプターからの降下)時の体勢などを説明した。
 続いて、6人を3班に分けて、地上約20㍍でホバリングしているヘリコプターからの航空隊員と消防隊員が一緒に降りるホイスト降下訓練を行った。また、空中消火訓練も行った。
 丸山野隆県防災航空副隊長が「今後も航空隊と機密な訓練を行い、実災害での迅速な活動に役立てていければと思います」とあいさつ。
 髙橋尚敏別府市消防署長が「航空隊の皆さんには、市消防のために技術、技能、知力、連携の懇切丁寧な指導、ありがとうございます。7月の豪雨災害でも、防災航空隊と地上部隊の連携がありました。今後も防災航空隊と地上部隊の連携が必要不可欠。さらに訓練を積み重ねていきましょう」と講評した。
 訓練を終えた藤内勇往さん(26)=第1中隊本署第2小隊救助隊=は「航空隊はこんなに高いところから要救助者に接触していることが分かった。上空から下を見れなかった。今回、体験したことは、今後の活動の糧になる。自然災害が起きたときのために連携などを高めていき、実災害に対応していきたい」と話した。

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