市役所朝日出張所移転の説明会

住民からは現在地での建て替えなどを求める意見が相次いだ

 別府市は30日午後7時、市役所朝日出張所の移転問題について、地元説明会を移転先として提示している市朝日大平山地区公民館で行った。朝日地区の住民を中心に、約50人が出席した。
 朝日出張所に関しては、土地の大部分が市有地、一部、JAべっぷ日出が所有しており、そこにJAべっぷ日出が建物を建設。その一部に出張所が入居する形になっている。建物の老朽化などを理由に、JAべっぷ日出が建物を閉鎖、解体する方針を固めたため、出張所のあり方について協議をしてきた。
 出張所は公共施設再編計画の中で移転等が生じた際には、近隣の施設との統合も視野に検討をする対象となっている。財政状況も鑑み、朝日大平山地区公民館へ移転を決めた。しかし、住民からは「不便になる」と反対の声があがっている。
 説明会には、別府市から、末田信也総務部長、安藤紀文生活環境部長、内田剛・共創戦略室長や関係課長が出席した。
 はじめに、内田室長がJAの理事会以降ということや新型コロナの影響で説明会を開くことが遅れたことを謝罪。「当初は近くに賃貸での移転候補地を探したが、適当な移転先が見つからず、現在地での立替も検討したが、建設費用が多くかかることが分かりました」と経過を説明して理解を求めた。移転期日の延長をJAべっぷ日出に申し入れ、来年6月末までの期日延長をしたことも併せて報告した。
 参加した住民からは、「バスも通っていない場所で、年寄りには大変。市民のことを考えてほしい」「未来の子どもたちのためにというが、子どもたちも年を取れば、前の所に出張所があった方がよかったのにということになるのでは」「まず地区住民と話してからするのが順番ではないか。利便性のあるところに設置するのが一般的ではないか」など厳しい意見が相次いだ。
 市側は「交通の便は現在地の方が良いとは思うが、これから公共施設にかかる費用は今の倍以上になる。どうしても圧縮していかないと、子ども、孫の世代に負担をかけてしまう」「亀川では宅配サービスもしている。なるべく不便にならないようにしていきたい」などと答えた。31日にも説明会を開く。

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