就任1年を語る安達参議

 「自粛」による越境移動の制限解禁になった国会議員諸候は、それぞれ選挙区に戻り地元での活動を再開している。昨夏参院選大分全県区で、初当選をはたした安達澄参議院議員はこのほど今日新聞社に来社、就任1年の思いを次のように語っている。

安達澄参議院議員

 おかげさまで、国会議員になって1年。いまの率直な感想は、「国会は、世間の感覚と随分ずれているなぁ」ということです。
 コロナ禍で、多くの国民は不安や不便を感じながら、日々の生活を送っています。安倍総理がもし、国民と同じ想いを共有するならば、星野源さんの動画コラボに、自宅のソファーで優雅に犬と戯れる動画は投稿していなかったはずです。総理やその側近は、いったい何を国民に伝えたかったのでしょうか。
 ペーパーレス(紙の削減)やICT社会(情報通信技術の活用)を、国が盛んにアピールしています。ところが、私のいる参議院では、パソコンの持ち込みは禁止。マイボトル(水筒)も禁止です。いずれも理由は、国会の品位を汚すからだそうです。居眠りやヤジの方が、よっぽど品位を汚していると思うのですが・・・。
 普通の感覚と違う世界を変えるのは大変なことです。しかし、それこそが私の役目です。昨年7月の参院選で、大分県民や別府市民の皆さんはなぜ、ベテラン・総理側近の相手候補ではなく、政治経験ゼロの一般人の私を選んでくださったのか。国民の方をちゃんと向かずに、感覚がずれてしまっている国に、県民・市民の怒りの声を届けてくれ! 込められた、そのメッセージに応えていきたいと思います。
 永田町の論理ではなく、ちゃんと国民の方を向いて仕事をする。とてもシンプルですが、この政治の本質を念頭に置き、2年目も活動していきます。初心忘るべからず。

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