南小6年生が感染予防呼びかけ

手洗いやソーシャルディスタンスで感染拡大防止を呼びかけ
子どもたちが作ったしおりなど

 別府市立南小学校(藤田一樹校長)の6年生41人が、校区内の公共施設等に新型コロナウイルス感染症の予防を呼びかける啓発グッズを作成した。
 新型コロナで、子どもたちも突然の臨時休校を余儀なくされたり、授業日数の確保のために夏休みが大幅に減ったりと様々な影響を受けている。そんな中、別府エール飯や別府エール食うぽん券、エール泊など多くの支援活動を見て、「自分たちも頑張っている人にエールを送りたい」と考え、2カ月程かけて活動内容や啓発グッズ作りを進めてきた。
 感染拡大を防ぐために一番大切なことは、こまめな手洗いや換気など。これまでも「新しい生活様式」について、啓発が行われているが、改めて、「予防に必要なこと」を考えて啓発活動をすることにした。ポスターを作る班としおりを作る班に分かれ、その中でもさらに担当を細分化。
 しおりは名刺サイズと縦長サイズの2種類があり、「手洗いうがいをしましょう」「並ぶ時に間隔を空けましょう」などと書かれ、感染予防のため意識することを呼びかけている。また、裏面は押し花にした。
 作ったしおりは別府市役所、南部地区公民館、南部交番、市内の病院、ゆめタウン別府に設置。また、南部地区公民館や町内公民館に啓発用のポスター約30枚も配布。各施設に持って行く途中も「手洗い・うがい、消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンスを忘れないようにしましょう」と書かれたチラシを出会った人に手渡すなどした。南部交番では、警察官と一緒に地域を“パトロール”して注意を呼びかける場面も。
 市役所チームの遠藤章翔さん(11)は「大分県でも感染者が出ていて、それを止め、これ以上広がらないようにしたいという思いを込めて作りました。文を読んでもらったり、しおりとして使ったりしてほしい」と話した。
 別府市役所では、正面玄関から入ってすぐの場所に設置。子どもたちからの「お願い」を手に取る姿が見られた。
 さらに、南小1年生と幼稚園児に「小さい子どもにもエールを送ろう」と手作りの塗り絵やおもちゃを作りプレゼントした。

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