大分県は17日、120人に対してPCR検査を行い、大分市8人、由布市2人の男女10人の感染を確認したと発表した。県内の感染者で1日当たりの患者数として過去最大数となり、患者の累計は113人となった。
由布市の70代無職男性は、大分市の70代自営業男性の接触者として検査をして陽性が判明。男性の濃厚接触者として80代無職女性も感染が判明したが、症状はない。
大分市内のこども園の職員が感染したことを受けて、職員や園児の検査を行ったところ、20代の男女3人の感染が判明。その他の職員21人と園児13人は陰性だったが、さらに3人の感染が判明したことを受けて、すべての園児が濃厚接触者となることから、残り64人の検査を急ぐことにしている。他にも16日に感染が確認されたこども園勤務の女性の濃厚接触者として、50代男性会社員と大分市の女子学生も陽性が明らかに。さらに、今回の検査で感染が判明した20代女性の家族の50代医療スタッフと生徒も感染した。
また、大分市の40代男性会社員は、10日に京都から来た2人と県内で接触。京都府で2人の感染が判明したため、濃厚接触者となった。13日に吐き気を感じ、15日には37度の微熱とじんましんの症状が出て、16日に大分市保健所に相談。帰国者・接触者外来を受診して検査をしたところ、陽性が分かった。
県では「長い間患者が出ていなかったことを見ると、県としての第2波といっても良いのではないか」としながらも、全ての患者の感染経路は分かっていることから「市中感染は起きていない」との見方を示している。