国内初の「あおり運転罪」で逮捕

あおり運転などをした三浦容疑者の車
衝突事故が起きた北浜の現場

 別府警察署は18日午後1時38分、日出町大字川崎の派遣社員、三浦貴正容疑者(46)=7月23日に暴行・脅迫で逮捕、起訴=を道路交通法違反(妨害運転)で逮捕した。妨害運転=あおり運転での逮捕は、あおり運転を厳罰化した改正道路交通法が施行された6月30日以降、逮捕されたのは大分県警はもとより、国内初となった。
 調べによると、今年7月10日午後10時ごろ、国道10号線で前を走っていた市内在住の男性会社員(24)運転の普通車に対して、必要な車間距離を保たず、警音器を執拗に鳴らし続けて、普通車の進行を妨害。普通車に速度または方向を急に変更させるおそれがある進路上に軽四の進路を変更。第3車線を走行していた普通車に軽四を接触させる交通事故を起こした。普通車の進行を妨害し、道路における著しい交通の危険を生じさせた疑い。
 三浦容疑者は、日出町方面から大分市方面に進んでおり、上人ケ浜公園から別府タワーまでの約3㌔、5分間にわたり続けた。また、お互いの車が時速約60㌔で走行中、車間距離を2・4㍍から3・6㍍まで詰めていた。時速60㌔のとき、必要な車間距離は約33㍍という。
 接触事故後、三浦容疑者は車を降りて、男性の車のドアを開けて肩や車を掴んで引きずり出そうとして、「包丁で刺すぞ」と脅した。目撃した通行人が110番通報。警察官が駆けつけた際、三浦容疑者は現場から立ち去っていた。聞き込みや防犯カメラなどの所要の捜査で、妨害運転を確認した。
 容疑を認めている。

あおり運転の対象となる違反

 妨害運転(あおり運転)の対象となる違反は▽通行区分違反▽急ブレーキ禁止違反▽車間距離不保持▽進路変更禁止違反▽追越し違反▽減光等義務違反▽警音器使用制限違反▽安全運転義務違反▽最低速度違反(高速自動車国道)▽高速自動車国道など駐停車違反―の10点。
 今回は、車間距離不保持、警音器使用制限、進路変更禁止の3つの違反に当たる。クラクションを鳴らしたのは確認できただけで3回。車間距離は4回詰めている。

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