本田博文(ほんだ・ひろふみ)氏 67 無現
日出町出身。大分大学経済学部卒業。大分県税務課長、県税事務所長などを歴任。平成25年に退職し、公益財団法人県奨学会常務理事。平成28年に日出町長に初当選。
今宮礼二(いまみや・れいじ)氏 71 無新
日出町出身。近畿大学商経学部卒業。昭和49年に日出町入りし、企画財政課長などを歴任。平成16年に退職して助役、同19年から副町長に就任。29年に退任した。
清水博木(しみず・ひろき)氏 65 無新
中津市出身。多摩美術大学美術学部建築学科卒業。一級建築士としてデザイン事務所所長を務め、平成30年に辞めて翌年、中津市議会議員選挙に挑戦した。
任期満了に伴う、日出町長選挙があす投開票を迎える。
選挙には、届け出順に現職の本田博文候補(67)と新人の元副町長の今宮礼二候補(71)、結婚相談所所長の清水博木候補(65)の3人が立候補をしており、それぞれ支持を訴えて5日間の熱い戦いを繰り広げている。
本田候補は、「もっと生き生き!日出町」をキャッチコピーに展開。企業誘致やこれまで町が抱えてきた給食センターなどへの取り組みや新型コロナへの対策をあげ「特別定額給付金も県内トップレベルの早さで給付した」とこれまでの実績をあげ「国や県とのよい関係づくりが出来ている」とした。一方で「地域の声を聞くうちに、4年間で変化に気づいた。自分たちの地域を何とかしようという動きがみられるようになった。誇りを持って住める町づくりを皆さんと一緒にやっていきたい」と支持を訴えている。また、産婦人科医の誘致にも力を入れたいとしている。
今宮候補は、「未来に向け 人が輝く日出町を」を掲げている。本田町政時代にも1年間副町長を務めている。町民が一体となって取り組む「オール日出町」での取り組みを目指す。財政状況には強い危機感を持っており、行財政改革などで持続可能な行政運営に取り組む。町職員から副町長を務めた経験から、戦略的な「攻める」行政を実現し、課題解決に取り組む決意を示している。活力あふれる日出町の未来を実現するために、都市インフラの整備、子育て支援による文教のまちづくり、町政の透明性、地場産品のブランド化、雇用の受け皿となる地場産業の育成支援やトップセールスによる企業誘致の促進などをあげている。
清水候補は、テキサス跡地のウォーターフロント開発、会場交通拠点化、総合病院の誘致、暘谷駅に特急停車の交渉をすることや農業・漁業経営体を観光経営体を加え、各50に増やす。買物難民地域への支援事業起業者を支援するなどの政策を掲げている。「日出は食べ物もおいしいし、地域の魅力もある。とても、ポテンシャル高い地域だと思っている。もっとできることがあると思う」と話す。草の根選挙を続け「クリーンな選挙を目指す」としている。他にも、若者の声を届ける新人議員を支援するための公営選挙の実施、現在建設が予定されているイスラム墓地についても反対の考えを示している。
今回の選挙は、新型コロナウイルス感染症の予防対策にも重点が置かれた。候補者は握手をしないなどの工夫をして活動。期日前投票についても、会場での予防対策を徹底している。新しい日出町の舵取り役を町民は誰に託すのか。即日開票される。